2005年秋季大会 領域5（イオン結晶・光物性）インフォーマルミーティング議事録

2005年9月20日17:30～19:10　同志社大学京田辺キャンパスYD会場

領域代表　　　　 2004年10月～2005年9月　相原正樹 先生（奈良先端大）

　　　　　　　　　　　 2005年10月～2006年9月　末元　徹 先生（東大物性研）

領域副代表　 2004年10月～2005年9月　末元　徹 先生（東大物性研）

　　　　　　　　　　　 2005年10月～2006年9月　菅　滋正 先生（阪大基礎工）

世話人　　　　　 2004年11月～2005年10月　 田中 章順（神戸大工）、安食 博志 （阪大基礎工）

　　　　　　　　　 2005年5月～2006年4月　　　 谷 俊朗（東京農工大工）、齋藤 伸吾（情通機構関西）

　　　　　　　　　　　 2005年11月～2006年10月　 島田 賢也（広島大放射光セ）、富田 憲一（物構研PF）

1. 世話人の推薦について

過去の世話人リストおよび世話人候補者リストが回覧され、次回以降の世話人として推薦したい方を記入して頂いた。

2. 座長候補者について

　　　座長候補者の追加、変更の記入のためにリストが回覧され、記入して頂いた。

3. プログラム編成（件数等）について報告が行われた。

　(1)　(全日程2部屋)+(3日目午前一般講演用1部屋)+(3日目午後シンポジウム用1部屋)を確保

シンポジウム2件（主催1件、共催1件）

招待講演6件（主催3件、共催3件）

一般講演件数、ポスター講演ともに前回とほぼ同数（若干増加）。ポスターセッションの比率は前回と同比率で、全体として30-35%程度が望ましいと考えられ良好。

ポスター会場のキャパシティが55件（PSA）＋40件（PSB）であったため、講演時間を2部構成で実施した。（PSA: 13:30〜15:30、PSB: 15:30〜17:30）

　(2)　 ポスターセッション

2001年秋季大会　　　　　　　 ポスター講演50件／全講演申し込み数249件　（20.1%）

2002年年会　　　　　　　　　　　 ポスター講演64件／全講演申し込み数232件　（27.6%）

2002年秋季大会　　　　　　　 ポスター講演73件／全講演申し込み数247件　（29.6%）

2003年年会　　　　　　　　　　　 ポスター講演66件／全講演申し込み数243件　（27.2%）

2003年秋季年会　　　　　　 ポスター講演76件／全講演申し込み数277件　（27.4%）

2004年年会　　　　　　　　　　　 ポスター講演109件／全講演申し込み数318件 （34.3%）

2004年秋季大会　　　　　　 ポスター講演85件／全講演申し込み数264件　 （32.2%）

2005年年会　　　　　　　　　　　 ポスター講演86件／全講演申し込み数264件　（32.6%）

2005年秋季大会（今回） ポスター講演89件／全講演申し込み数273件　（32.6%）

ポスターセッションについて以下のようなご意見を頂いた。

· ポスターパネルの一辺が通路を塞いで人の流れを妨げるようになっており、しかもポスターの配置順序も一筆書きで回れなかったことは不便であった。

· 展示会場が別室だったので企業側からの不満を憂慮する。

　(3) キーワード別の申し込み数の推移（カッコ内はポスター件数）

03年春　 03年秋　 04年春　　　 04年秋　　　 05年春　　　 05年秋

1.　 放射光・真空紫外ＭＣＤ　　 16(7)　 　 17(5) 　　 15(6)　 　　 11(7)　　　　 15(4)　　　　　 9(5)

2.　 光電子分光・逆光電子　　　 33(11) 　 23(5) 　　 28(7)英6　 16(7)英4　 32(10)英2　　 31(4)英1

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　→英4

3.　 軟Ｘ線発光・散乱　 　　　　　 9(1)　 　　 11(2) 　　 10(6) 　　　 3(2)　　　　　 7(4)　　　　　　 12(5)

4.　 励起子・ポラリトン　　　　　 21(3)　 　 27(6) 　　 21(12)　　　 14(11)　　　 14(9)　　　　　 15(9)

5.　 非線形光学　 　　　　　　　　　　　 4(2)　 　　 13(1) 　　 12(5) 　　　 4(4)　　　　　 12(4)　　　　　 4(2)

6.　 超高速現象 　　　　　　　　　　　　 9(2)　 　　 12(3)　　 19(5) 　　　 19(8)　　　　 28(10)　　　　 26(9)

7.　 格子振動・光散乱　　　　　　　 0(0)　　 　 5(1) 　　　 1(0) 　　　　 0(1)　　　　　 2(0)　　　　　　 4(2)

8.　 緩和励起子 　　　　　　　　　　　　 7(3)　　 　 6(2)　　　　 0(0)　 　　　 2(4)　　　　　 5(5)　　　　　　 5(4)

9.　 局在中心　　　　　　 　　　　　　　　　 8(2)　　 　 7(4) 　　　 7(3) 　　　　 1(3)　　　　　 5(4)　　　　　　 3(1)

10. 光誘起相転移　　　 　　　　　　　 24(2)　 　 17(4) 　　 22(7)　　　　 17(3)　　　　 30(8)　　　　　 25(7)

11. 誘電体の光制御・光学応答　　　　　　　 5(0)　　　 12(2)　 　　 8(1)　　　　　 8(1)　　　　　　 14(1)

12. 高密度励起現象　　　　　　　 　　 3(2)　　 　 9(5) 　　　 14(6)　 　　 9(5)　　　　　 16(5)　　　　　 13(7)

13. 表面・薄膜　　　　　　　　　　　　 　　 1(1) 　　　 3(2) 　　　 4(0)　 　　　 1(1)　　　　　 2(0)　　　　　　 1(0)

14. 微粒子・ナノ結晶　　　　　 　　 20(11) 　 22(8) 　　 24(11) 　　 10(10)　　　 15(10)　　　　 21(13)

15. 低次元物質　 　　　　　　　　　　　 11(5) 　　 14(7)　 　 12(6) 　　　 6(4)　　　　　 7(6)　　　　　　 9(5)

16. 超イオン伝導体　　　　　　　　　 18(0)　 　 21(1) 　　 28(0) 　　　 19(0)　　　　 27(0)　　　　　 35(4)

17. 超伝導体・強相関係 　　　　　 12(3) 　　 12(6)　 　 11(3) 　　　 8(4)　　　　　 8(3)　　　　　　 13(3)

18. フォトニック結晶 　　　　　　　 13(2) 　　 11(0)　 　 16(3) 　　　 14(1)英1　 15(10)　　　　 17(2)

19. 磁性体・磁性半導体　　　 　　 6(3) 　　　 6(1)　　 　 6(2)　 　　　 1(1)　　　　　 2(0)　　　　　　 4(1)

20. 量子井戸・超格子　　　　 　　　 3(2)　　 　 5(3)　 　　 1(0)　　 　　 1(3)　　　　　 3(1)　　　　　　 2(1)

21. 新物質　　　　　　　　　　　　　　　　 2(1) 　　　 3(1)　 　　 2(1)　　 　　 0(1)　　　　　 0(0)　　　　　　 2(0)

22. 顕微・近接場分光　　　　　　　 6(2)　　 　 8(3)　 　　 13(10)　　　 7(1)　　　　　 7(1)　　　　　　 3(0)

23. 新光源・新分光法 　　　　　　 3(1) 　　　 2(1)　 　　 1(1)　 　　　 4(2)　　　　　 4(1)　　　　　　 5(4)英1

プログラム編成に関して世話人からの以下のお願いが報告された。

「キーワードは、かならず書いてください（できるだけ2つ書いてください。）

第１キーワードは特に慎重に選んでください。今回も記入漏れ、誤記入が複数ありました。」

5. 英語セッションについて

前回は講演件数2件で、光電子分光・逆光電子分光セッション直後に領域5単独で開催された。今回は申込み当初、英語セッション希望が2件（光電子分光1件、新光源1件）だったため世話人の判断で光電子分光・逆光電子分光セッションを希望している外国人が講演者の講演3件に対して英語セッションでの講演をお願いしたところ快諾していただき、光電子分光・逆光電子分光セッションに引き続き、5件の英語セッションを開催した。

英語発表に関して以下のようなご質問、ご意見等を頂いた。

· 英語セッションでは、専門分野の人が少ない／居ないためなかなか申し込めない。

· 他の領域での英語講演の状況に関する質問

· 折角出来た英語発表の芽を摘むのは惜しい。

· 発表件数を増やすために、研究グループの主催者に英語発表を募る。

· 独立したセッションにせずに、各セッションに英語発表を入れ込む。

· 英語発表は通常講演の15分に5分を加えた20分発表であるため、講演時間の入り交じった時にタイマー設定を行なう座長の負担

· タイマー設定の手間を減らすために各セッションの最初または最後に英語講演を配置する。

上記のご意見を踏まえて以下の事項が確認された。

· 件数は少なくても英語講演は継続する。ただし独立したセッションを設けるのではなく、各細目に対応するセッションに配置する。

· 申込直前に世話人より英語講演を募集する案内を流す。その時には5分長く講演時間が与えられるメリットを強調する。

· 英語講演であることが分かるように、プログラムに記号などで明記する。

· 朝一番、夕方遅くの配置を避ける。

4. 招待講演、シンポジウムに関して以下の報告が行われた。

· 前回の学会時のインフォーマルミーティングでの承認事項 “招待講演、シンポジウムに関して、英語で講演していただくことを積極的にお願いする（少なくともスライドは英語で書く）”に基づき、その旨各講演者にお願いした。

· 今回から招待講演及びシンポジウムのプログラム表記を英語表記。講演を英語で行うものは記号などでその旨を明記する

以下のようなご質問、ご意見等を頂いた。

· 他領域とのバッティングをしないよう整合を取る。

· 座長推薦が機能するように領域代表が呼びかける。

· 外国人研究者の招待講演が入っているシンポジウムは全て英語で行なうことが確認された。

5. 一般講演でのプロジェクター使用について

· 何件かの講演で表示されない、適切な解像度が選択されないというトラブルが発生した。講演の前のリハーサルの徹底をメールで周知することを確認した。

6. シンポジウム、招待講演および論文賞の提案、推薦、選考

次回2006年年次大会（2006/3/27~30 愛媛大学、松山大学）招待講演・シンポジウム企画申し込み

シンポジウム、招待講演企画募集要項掲載：会誌10月号

物性領域公募締切：10月末

領域5事前締切： 10月15日

2003年4月より領域5選考委員会を設置し選考を行っている。

物理学会誌の掲載が締切に対して遅すぎるのではないかとのご意見があった。

7. 次期世話人（2006年5月～2007年4月）について

世話人、領域代表での議論の結果、次期世話人として以下の方々が推薦され、承認された。　　　京都工繊大　　　 高河原 俊秀先生　　　　　　　 ナノマテリアル（理論）

東大理　　　 島野 亮先生　　　　　　　　　　 テラヘルツ分光（実験）

8. 若手を対象とした物理学会の賞の新設について

１） 賞の種類、　例えば論文賞としてか、業績に対しての賞か、学会年次大会、秋季大会発表の賞かなど。

２） 対象とする年齢の上限。　

３） 賞を出す年間回数、１回あたりの受賞人数。

４） 選考方法。どのような分野区分をして選考するか、現在の領域でよいか。選考委員の選定など。

５） 表彰状のみか、副賞を考えるか。

６） 他の若手賞との関係など。

各領域から文書で回答するようにという要請があったことを受けて，上記の項目等について以下のようなご意見を頂いた。

· 若手（助手，若手助教授）を対象とした賞にするのが良いのではないか

（一方，賞を新設するなら年齢にこだわらず業績そのものを評価する賞も考えるべきであるという意見もあった）

· 物理学会では他分野と比べての賞の数が少なすぎる（不均衡の問題）

· 論文賞については，JPSJ投稿にこだわらないほうがよいのではないか

· 賞そのものの評価を議論している大学があること（例：表彰者数/会員数）

· 論文ではなく業績での評価をすべきではないか

· 受賞者数は多く、領域は広く

· 個人対象（学位取得後10年くらい）

· 選考委員会での審査を行ない、表彰は年一度

· 副賞はせいぜいメダル程度

· 年一度、選考委員会での審査

· 受賞は重複しないようにする

上記のご意見を踏まえて，領域代表から報告することが確認された。

9. 領域5ホームページ

現在、領域5ホームページ（http://div.jps.or.jp/r5/）を開設しています。世話人からの案内を随時掲載しています。国際会議の案内のページもありますので、掲載希望の場合は世話人までご連絡ください。

10. メーリングリスト

領域5メーリングリスト登録・解除アドレスが変更になっています。詳しくは領域5ホームページをご覧ください。

11. 各種連絡（学術会議、国際会議など）

· 物研連委員の任期が切れること、学術会議への意見の上げ方が変わるであろうと、相原正樹先生からコメントがあった。

· 2006年6月26日から30日に米国Wake Forest大学で開催されるInternational Conference on Excitonic Processes in Condensed Matterについて伊藤正先生から案内があった。

· 2006年2月に米国Santa Yonezで開催されるUltrafast Phenomena in Cooperative Systems (ゴルドンカンファレンス)について那須圭一郎先生から案内があった。

· ポスター、講演時の写真撮影の可否について議論され、領域代表会議での話題にすることとなった。

· 学振、科研費に積極的に申し込むこと等、分野を盛り上げる方法について議論された。